表面抗菌について

コラム

抗菌と言えば菌に抗う事です。日常で触るところ、握るところ、様々な部分で手を触れるでしょう。そういう表面に抗菌加工を施す事で、一定種の菌からそこをプロテクトする事で抗菌作用を働かせる事が可能です。

そんな表面抗菌について少しご説明いたします。

金属の抗菌メカニズム

銅や銅合金は、強力な抗菌性能を持つことで知られています。その抗菌メカニズムは次のように説明されます。

金属表面で空気中の水分と反応し、銅イオンが発生します。

この際に生成される過酸化水素と銅イオンがフェントン反応を起こし、強い酸化力を持つ活性酸素分子が生成されます。

この活性酸素分子が微生物の染色体や細胞膜を破壊し、殺菌効果を発揮します。

例えば、金属を直接製品に使用する方法や、化合物やイオンを製品の表面に付着させる方法によって、微生物の増殖を抑制する効果が期待されます。銅に関しては、諸説ありますが、銅表面から溶出する銅イオンではなく、実際に銅の表面と菌が接触することでフェントン反応が進行し、発生した活性酸素によってDNAなどの細菌情報が損傷を受け、抗菌効果が得られるという研究も発表されています。

金属の抗菌メカニズムはその種類によって異なってくるのですが、各々の特性を生かし、日常生活でコロナ禍以降広く活用されています。

抗菌効果のある金属は生活用品にも採用されています。

北里大学病院では「ドアノブ」の金属素材による抗菌性能の比較を検証しています。

ステンレス製よりも青銅・黄銅といった銅合金のほうが高い抗菌性能があるという検証結果が出ています。

その他に、各国の銅開発協会(CDA)では、銅をはじめとした銅合金の表面における医療施設での殺菌作用を検証しています。検証結果として実験対象となったメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの病原体を2時間ほどで99.9%以上殺菌できること確認されたそうです。

これによって、2008年米国環境保護庁(EPA)は、「銅、真鍮、ブロンズなどは人体に有害な致死性のある病原体を殺菌し、公衆衛生に効果がある」という表示を法的に認定がされました。

実際に公衆衛生上効果があるとEPAが認めた固体材料は「銅」が実は最初であり、これによって銅および銅合金が各種病原細菌に対して抗菌作用を持つことが証明されたのです。

それによって日本では特性をうまく活かした、「ぬめりが出にくい銅製三角コーナー」「銅繊維入りで消臭・水虫予防ができるソックス」といった抗菌作用グッズが日常生活品として多く誕生し、使われるようになりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました