抗菌の重要な役割

コラム

現代の医療に当たって「抗菌」という観念は欠かすことのできない重要な役割を果たしています。細菌を殺すか、増殖を止めることによって人体の自然に備わっている防御機構が細菌を排除することを助長する働きをしています。細菌の増加を抑える作用のある抗生物質の他に、ウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス剤や、真菌に対して有効な抗真菌剤など、異なる病原体に適した薬を選択的に作用します。

抗生物質は、細菌による感染症の治療に対して用いられる薬で、細菌の細胞壁合成を阻害して殺菌します。人間の細胞には細胞壁がないため人体に対して基本的に影響を及ぼすことはありませんが、抗生物質の過度な使用は細菌が耐性を獲得する原因となるため重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

抗ウイルス剤はウイルス感染症の治療に使用される薬です。抗ウイルス剤はウイルスの増殖を特異的に抑制することで感染症の症状を和らげ、治療します。ウイルスが宿主細胞内で増殖する過程を阻害するか、人体の抗ウイルス免疫機構に介入することで効果を発揮します。抗ウイルス薬は、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症に使用されています。

抗真菌剤は、カビなどの真菌の増殖を阻害する薬剤です。真菌による病気には皮膚感染症である白癬やカンジタ症などが上げられ、真菌の付着や増殖により、皮膚に炎症やかゆみなどが引き起こります。抗真菌剤は、外用薬として皮膚症状を改善するために使用されます。

病院や診療所・介護施設などでは多くの患者がそれぞれの病気を抱えて診察に来られますので、使用する備品や施設内を清潔に保ち、感染症対策を行うなどしっかりと抗菌対策をすることが大切です。患者自身も手洗い・うがいを意識づけ、感染症の拡大の予防を心がける必要があります。一人ひとりの配慮が医療の安全性を安定させることに繋がります。

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